屋久島を自由に旅する GREEN MOUNT

屋久島を自由に旅するガイド GREEN MOUNTの公式ブログです。 トレッキング、ピークハントやキャンプなどの山のツアーから、今話題のSUP(スタンドアップパドルボード)、SUP YOGAなどの川のツアー他、天候に合わせてスタッフにお任せツアーなどを運営しています。 ツアーの様子や、活動報告、日々の屋久島LIFEなどを随時UPしてますので、屋久島に興味のある方は是非チェックしてみてください。

タグ:登山

こんばんは、Green Mountのトモです。

ママ友から急遽、明日九州最高峰の宮之浦岳に登るお誘いがきました!

屋久島に7年住んで、やっと宮之浦岳に登れるチャンスがきました!
旦那のOKが出たので、慌てて準備してます。
(子供を見てくれるパパたちにBig Thanks!)

100m登るごとに、気温がマイナス0.7℃ぐらい下がるとのことなので

里の気温マイナス10℃〜15℃をイメージして装備しました。


 

衣類

・カリマーのインナー (暖かく、汗をかいても濡れないので冷えない!)

・パタゴニアのフリースロンT(これは、普段着でも大活躍!!)

・厚手のレギンス    (全然山用のじゃない普段着)

・マーモットのダウンスカート(寒い日によく普段着としてズボンの上から着てます!)

・パタゴニアのナノパフジャケット(屋久島の冬はこれ1枚でOK!濡れてもOKで大活躍!毎日活用中。山ではこれをインナーとして使います)

・パタゴニアのフリース  (旦那の。めちゃくちゃ暖かいです)

・カリマーのニットキャップ

・ネックウォーマー     
・ゲイター

・モンベルのレインウェア  

・手袋

・防水のゴム手袋     

・キャラバンのトレッキングシューズ  

・山を降りた後の着替え (車に置いていきます)

 

その他

・カリマーのザック 30L  (旦那の)

・登山用地図

・カイロ

・おしぼり

・ライター

・ガスバーナー

・鍋・コップ

・座布団

・トイレットペーパー

・ファーストエイド

・水筒

・空のペットボトル

 

 

明日登る確率は、50%

お互いママなので、子供達の体調と天気次第で、朝起きてから登るか決めます!

登れるといいな〜〜〜!!


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2011年の9月にこの島に初めて移住を決め、6年もの時間がすぎて行きました。
海のことしか知らなかった僕ですが、縁あって山に登ることに

気づけばそれが仕事になってました
6年かけて、たくさんの山に登り、たくさんの自然を感じ、この島に来て心から幸せな日々を過ごしています。
たくさんの人に出会い、たくさんの事を学び、6年前とは違った人生を歩んでます。
そしてとうとうこんな日がやってくるなんて!
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山頂はマイナス-5℃
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今まで見てた僕の屋久島の景色とは全く違った景色が広がり
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あたり一面の草木が一瞬にして数ヶ月の休息を与えられている
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風の影響から岩に氷の花が咲き
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吹き付ける大地の息吹は容赦せず森を一瞬にして凍らせる

こんな景色を僕は心から自分の目で見て見たかった。
しかし、あたりに吹き付ける北風は雲を呼びお日様を隠してしまう。
このあとまさか、あんな景色になるとは思いもせず、山頂は真っ白な世界でした。
僕はこの山に呼ばれて来たんじゃないかって、ずっとずっと思ってた。
だからいつも初めはここから、住みだしたのもこの山が見える集落から
山頂にある祠に今年最後の挨拶をすると、奇跡が訪れ始めた。
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雲の切れ目から見えるローソク岩
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だんだんと雲がとれ、視界が広がっていく
この世界をずっとずっと、自分の目で見てみたかった
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こんな島に僕らは住んでいる
毎日が冒険
でも、その冒険を選ぶのは自分次第
僕はずっと、冒険をして生きていきたい
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来年はもっと奥まで行こう!

屋久島を自由に旅する
GREEN MOUNT
http://www.greenmount.jp

 

11月最後になる縄文作までのガイドは、70代から80代のお客さまのサポートガイドを。
最近では登山経験も少なくなつていたらしいのですが、自然のポケットの会田さんが提示した、数ヶ月のトレーニングメニューをこなしてきた参加者の皆さんです、
数年前に屋久島に来られた方もいらっしゃいましたが、その時は断念してしまい二度目の挑戦という方もいました。きっと今日まで一生懸命トレーニングを重ねてきたことだと思います。
縄文杉に会いたいという気持ちが、参加者、天気、添乗員さん、そして僕らガイドと 全てがまるでひとつのチームであるかのような一日でした。
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会田くんから連絡が来て、アキ君手伝って欲しい仕事があるんだと、言われた時にすでに嬉しくてどんな内容だろうとサポートさせて欲しいと思ったが、内容を聞いて果たして僕にこのミッションを全員に楽しんでもらえるサポートができるのかと、不安もありました。
しかし僕を選んでくれたことに、僕のできる精一杯をやろうと受けさせていただきました。

 事前の打ち合わでは、3チームに分かれ、僕はチームには入らず常に最後尾を歩くサポーターと決まりました。。
歩けなくなった方を連れて帰るサポーターではなく、全体のペースが苦手な方に付き添い、可能な限りミッションをクリアするためにいるサポーターであり、行くか、行かないかの最終的な状況判断をし、リーダーに相談する役目でもあります。
3チームのガイドさんたちは、事前の情報からの推測と、当日会うお客さんの状態を常に把握したうえでコミュニケーションをとり、必要であればチームで話し合い、お客さんにとって一番良い状態をつくっていくために、色々なところにそれぞれチェック項目をつくっています。

ガイドというしごとは国家資格でもないので安易に考えられる場合が多く、実際怪我もなく安全に帰れると、ガイドさんいらなかったかも?と思われることもありますが、決して誰でもできる仕事ではないことは理解していただきたいです。卓越した知識と、安全面、大自然を相手にした状況判断力、そしてそれをこなす身体的な能力値の高さは、仕事の中でも非常に高い位置にあると僕は思っています。
理由は、先祖がこの大自然の中を生き残って今日様々な生き方ができるのは、その時代に存在した腕の良い、勘の良い道案内人(ガイドのような人)が、状況を的確に読み取り目的地に安全に届けたりできたのではと、思っているからです。
今は安全な世の中になったが、やはり大自然とのコンタクトにガイドという仕事があり続けている本質の部分は、昔と変わらない理由なのかもしれない。
そこに自然の中の楽しさや、自然側からの言葉を添えて人がどう関わっていったのかなど、ワクワクを付けだして、より深いことを伝えていくので、ガイドといく自然歩きはやめられない。
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話は戻るが、ちょうど昨日まで降り続いた雨も止み、秋の屋久島らしいカラッとした日。
北西の風が時に強くあたるところでは、冬の始まりを感じてしまうほどの冷え込みを体感した。
歩き始めは、まだ朝日も上がらずの闇の世界からのスタート。
だんだんと太陽がその姿をあらわすと、森の中に差し込む光に心が奪われる。
参加者の皆さんからも、気持ちがつたわってくる言葉がチラホラと聴こえてきて、皆さんの心から身体的なバロメーターが読み取れる。
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今回ガイドさん、そして参加者の方から頂いた、気づいた学びは、、
安全には安心がつきもの、行き先を急ぐ事よりも、時には止まって辺りを見渡し、一息できる時間が大切な時もある。時に支配されると、安全は遠くなり、ストレスはやがて他に広がる。
焦る事で、大切な何かを見落とし気味になる21世紀。鼻から空気を吸って口ら出すゆとりで生きて生きたい。
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心を大切にする自然のポケットの会田くんには、今回たくさんの事を学ばせていただき、感謝してます。

自然のポケット
http://pockets.jp/

そして今回の主役の皆さん
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最後の最後まで諦めずに自分の足で歩き続けた参加者の方、
すでに到着しバスで数時間前から休息されていた参加者の方全員が、最後の一人を迎えるシーン。
事前のトレーニングなしに、この結果はありえなかったと思います。

参加者の全員が、この旅の趣旨を理解していた一瞬。
私たちは、チームであることを。

心のそこから人と人との繋がりを感じた大いなる旅でした。

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