屋久島を自由に旅する GREEN MOUNT

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タグ:出会い

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常緑樹に囲まれた屋久島の森の中にも秋がきます。
本州のように一面が秋景色にはなりませんが、ポツンポツンと姿を出す落葉樹と落ち葉に、毎年四季を感じる季節です。

そんな透明感がある森を旅してきました。

こんな深い森を歩くのは初めてと、偶然が必然のように僕に二人を出会わせてくれました。
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基本アメーバーのような人間なので、誰とでも気を合わすタイプですが、波長は別。
波長は動物的なもとして備わっているものだから、これを合わせるのは難しい、、、
波長が合うと、気を遣うこともなく共に同じものを感じられる。

今回は久しぶりに波長のあう二人と、共に歩いた時間は僕にとってとても大きな学びとなり、気持ちがとても落ち着いていたのを記憶している。

普段では出会うことも難しい出会いを、屋久島というフィールドは面白いぐらい「ご縁」を優先してくれる。
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人間は自然の一部として存在している。
現代社会になってこの原理がかなり離れてしまっていることに気づくと、自然の愛おしさ、そこに生きる生き物達が同じ地球上に存在するかけがえのない生き物だと気づく。
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自然を通じて僕らが学ぶべきことは多く、言語もその一つ。

昔の偉人は秋を表現する言葉の一つで、「刻露清秀」と綴った。
秋ならではの清々しい季節感、暑くもなく寒くもなく過ごしやすく丁度良い時期を表現した四字熟語が「刻露清秀」。”刻露”は木の葉が落ちて山の姿が厳しく現れる、”清秀”は空気が澄んでいて眺めが良いという意味。

空気が澄んで眺めが良い世界観を「秋」として世界中の人間が認識している。
その思いを、昔の偉人が「刻露清秀」と言葉をつなげたんだろう。

語源は身近なものからやってくる。決して離れた世界ではなく、自然の中から生まれた言葉がほとんど。
その言葉を魔法のように使う僕らは、未来を明るく広げる魔法使いになりたいと思う。

僕は僕なりの表現方法で、これからも自然と人をつなげて生きたい。

また会いたい出会いに感謝して、忘れないように記事として記憶に留めておくことにした。


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台風の影響で2日待ってからの縄文杉。その2日の間に、縄文杉への長時間の行程に対する不安も消え、「早く会いたい!」という気持ちが膨らんだ。それでも、早朝お宿を出発する時は多少緊張していたが、まだ夜が明けぬ暗闇に「おはようございます!」というアキさんの明るい声が響くのを聞いて、「ああ、今日はステキな日になる!」と感じた。

 

後日、帰宅してから、以前縄文杉に行ったという人達と話をした際に、「あの長いトロッコ道、つまらなくて飽きた」というある人の言葉を聞いて、「うそでしょ!?」と心の中で叫んだほど、アキさんにガイドしてもらったトロッコ道はワクワクと驚きと笑いに満ちていた。屋久島の森の生態に関する深い知識と、生きとし生けるものへの深い尊敬の念。「何度来ても飽きることがないです!」と本当に嬉しそうにお話するアキさんと歩く道、まるで魔法の森を探検しているようだった。

 

途中、登山道に入ってから膝に痛みが出た際も、すぐさまサポーターをつけて下さり、ストックの使い方も教えてくださった。お陰で、痛みもなく、元気に登ることができた。

 

縄文杉を目の前にして、「Kさんには、こんな出会い方が良いのではないかなと思うのですが」というアキさんからの提案。いつもなら、「自分が感じるままにしたい」と思うのだが、そこに辿り着くまでの行程でアキさんに全幅の信頼を寄せていたので、その提案に乗ってみよう!と。

 

そして、出会った縄文杉 ― その息のむ出会いを表す言葉を私は知らなかった。

 

帰りの道は、雨も降るが、同時に太陽も出るというお天気で、露がキラキラと光り、本当に美しかった。なんと満ち満ちた時間だったことか!

 

台風の「せい」で2日待つことになったが、台風の「お陰で」アキさんにアテンドして頂けた。往路でアキさんが「キャンプしながらの縦走も楽しいですよ!」と仰っていて、その時点では「それはないな」と内心思っていたのだが、復路のトロッコ道では、「それもありかも」と思える位、初・縄文杉は楽しくて、感動に満ちていた。アキさんに感謝!そして、この日同行して下さった新平さんも、「間違いなく、人と森の心に触れることのできる素晴らしいガイドさんになられるだろうな」と、偶然という名の出会いに感謝した。

 
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数千年の時を生きてきた縄文杉も、最初は一粒の小さな種。「生きる」ということをこれまでとは全く別の視点で感じ・考えられるきっかけとなったGreen Mountさんとの時間でした。次回もぜひアテンドお願いします!J

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