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2013年にGREEN MOUNTの屋号を授かり屋久島で5年間、旅するサポートをさせてもらってきた。
その間に様々な出会いがあり、自分が本来やりたいと願っていた人生の旅へのサポートをさせてもらうことになった。

僕は目的地のない探険が大好き。
小さい頃から裏の山に入っては、なんの目的もない旅をし続けた。
なんで?って言われても、全く意味がわからなかったが、ただただそこにい続けることが、ドキドキとワクワクの交差した気持ちが好きだったのかもしれない。 
そして、きっと小さいながらも何かを自然から学んでいたんだと思う。
自然はたくさんのことを教えてくれる。

屋久島に来てガイドという仕事を始めたことは、僕にとってすごく大きな変化のチャンスだったのかもしれない。
しかしその変化だと思っていたことが、実は小さい頃の自分探しの旅だったとは、つい最近まで気づいていなかったのかも。
小さい頃の自分がまるで道を照らして、「僕の道はこっちだよ!!間違えないで!!!」って招かれたような気分だ。
「僕はこんなことが好きだったんだよ!忘れないで思い出して!僕はこういったことを約束してきたんだからね。。。生まれてくる前からね。。」
小さな僕は僕にたくさんの魔法をかけた。
僕の一番古い記憶の中にとか、好きなものとか、場所とか、何かを見たり、何かを感じたりしたら思い出すように、、そして好きな人と生まれる前に約束した場所で、出会うために。

小さい頃の住んでいた僕の家の裏には緑の山がある。
謎めいていて、奥がどうなっているかなんて、実は今だに最後まで歩いた記憶がない。
目的地に着いたことなんて一度もなかったのに、何度も何度も引っ張られるように入った森は

「緑の山」

「GREEN MOUNT」

人生は時に気付かせるのに遠回りさせてくる。
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早朝暗い中から車を飛ばした。
途中朝焼けが綺麗で、車を止めて感じた朝日は日々と何も変わらない。
特別なことはいつも灯台の下にあるんだろう。

登山道に着いた頃には、あたりは明るくなっていた。
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森に挨拶をすると、奥の巨大な生き物たちが僕らを呼び込んできた。
それに誘われるように森へと足を踏み入れる。

今回の旅で僕はなぜかこのコースを選んだ。
ほとんど人が来ない静かな森
他にもあるのに、なぜかここに行きたかった。

途中上がったり上がったりと決して優しいコースではないが、さいきんピンクのテープがやけに貼られたって噂を聞きつけたから、、
誰かが前を歩いても迷わないように。

心の旅には長い時間が必要な時もある。
自分ひとりで体験する自分にとっての時間が必要な時があると思っている。
森の中でひとり、、時も忘れて自分だけの時間は、日々刻々と過ぎていく人間社会の時間ではなく、大地の時間軸を感じることができて、僕は好き。。

忘れないように、忘れないことを、忘れないうちに。
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大きな巨木は時に倒れてしまい、その姿を変えてしまうが、まるで横に倒れかかって寝そべっているかのように、とうに命は尽きているのに、今でも生きているように。

姿が変わることは、たいしたことじゃない。
そのことを忘れてしまうことの方がよっぽどたいしたこと。
「ありのままの自分でいい」
と、僕が忘れてしまっていた言葉を思い出す。
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このメンバーといった森でこんなことを思って歩いて、帰ってきた。
今回もたくさんの学びを自然から
感謝、感謝!

さて、最終日は「水」をテーマにスタンドアップパドルで川に
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水の上でボードに横になると、水面の動きが良くわかる。
何も決まっていなくアメーバーのように動く流動的な水に身体の固くなった部分や使っていなかった部分が細かい振動で刺激される。
それが脳まで届くと、脳は「これで、、いいのだ!!」って答えを身体に送り返してくる。
ボードに乗ると脳から届く信号より先に身体の振動が脳に向かっていく気がする。

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世間のしがらみから少し抜けて、自然の中に身を委ねることは、時を刻む現代の社会では大切なことなのかもしれない。
考えることが先に進む世界から、後に進む世界を体験できるこの環境に、心から感謝したい。
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屋久島を自由に旅する
GREEN MOUNT
みどりのやまのリトリートは、、、おもしろおかしく、そして限りなく深く。
https://greenmount.jp