屋久島を自由に旅する GREEN MOUNT

屋久島を自由に旅するガイド GREEN MOUNTの公式ブログです。 トレッキング、ピークハントやキャンプなどの山のツアーから、今話題のSUP(スタンドアップパドルボード)、SUP YOGAなどの川のツアー他、天候に合わせてスタッフにお任せツアーなどを運営しています。 ツアーの様子や、活動報告、日々の屋久島LIFEなどを随時UPしてますので、屋久島に興味のある方は是非チェックしてみてください。

カテゴリ:日々の出来事 > 家づくり

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遡ること2021年の国のサポート事業「事業再構築補助金」の第3回に応募しました。

GREEN MOUNTを8年続けてきて、僕たちの中でずっと以前から考えていた構想が、建築を許可する補助金事業ということで、想いをのせての応募です。

ガイドという仕事は僕は大好きです。
がですよ。年には敵いません。
いつか年をとった時のことを考えていると、終わりがあることに気づきました。
縄文杉を見るのは僕は何歳で終わるんだろう。そもそも終わるのか?終わりにするのか?
屋久島の山脈地帯を歩けるのはいつまでなんだろう。。
そんなことを考えていた頃もあり、じゃあ自分にはこの先何を伝えて生きていくんだろうと考えていました。
もちろんやれるところまでお客さんと一緒に自然を感じれるフィールドで仕事がしたいと考えているのですが、、、
そんな時に嫁からこんな事業の補助金があるから、私ちの伝えたいことは変わらない。じゃあフィールドを広げて、私たちが好んで住んでいるこの場所に、デッキがあって、テントもはれて自然をダイレクトに感じられる場所、さらにずどーんと広がる空間でヨガやさまざまなアクティビティーができる場所、そして、静かで自分と向き合える場所を作っちゃおうということに♪
そしたら、生きてる限り、自然と共に暮らしをデザインする仕事ができると♪

そんな想いが伝わったのか、採択されて2022年を1年かけてSNAPPEROCK(スナッパーロック)というテントの張れる多目的に使える宿を建設してました。

なんでSNAPPEROCKって名前にしたの?ってよく言われるので、
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上空から見た感じをパシャっと♪
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斜めに見るとこんな感じです。
僕は25歳の時にオーストラリアに当時彼女だった(今は嫁)がワーキングホリデーで行っていたので、途中で合流しました。
まだ働き始めてまもないときに、どーしてもサーフィンがやめられなくて後を追っかけるように言ったオーストラリアのゴールドコースト、クーランガッタという場所に、スナッパーロックス、レインボーベイ、グリーマウント、キラという同じ湾内に4つのサーフポイントが連なる場所に滞在したことがあります。
世界的にも有名なポイントですが、それぞれ分かれているので名前が付いてます。
スナッパーロックスとレインボーベイは割と2つのポイントの波が繋がることが多いのですが、グリーマウントは河口にあるので、流れがあり分断してます。その先に世界的にもプロサーファーが愛するビーチブレイクポイントのキラがあるのですが、ここがある一定の気候、ウネリの条件が揃うと、一つのロングWaveに変身することがあります。
それはこの周辺に住んでいるサーファーには極上な一日となり、近隣のお店がどんどんと閉まってしまうほどなのですが、そのキーになるのがグリーマウントという河口ポイントで、ここがなかなか繋がってくれません。
でも繋がる時があって、その時が見ているだけでも本当に素晴らしいブレイクが連なり、サーファーの誰もが待ち望む日なのです。

僕たちはそのGREEN MOUNTという名前から、本来自然と人が近くにいたはずが、現代社会で離れ離れになってしまった感覚をつなげるサポートをさせてもらいたいと願い、名付けました。

そして今回宿を始めるにあたり、いろいろ考えた結果、岩の多い土地柄、ロックという言葉が頭に浮かんだのと、4つのポイントの1番初めにブレイクするスナッパーロックスからちなんで少しアルファベットを削り、SNAPPEROCKという屋号にしました。

この土地の建物は下から上に建築してます。
最初に作った小屋があって、グリーマンントの居住と事業が合体した居住空間ができ、その上にさまざまな野菜や花を植えているレインボーベイが存在し、一番上にSNAPPEROCKという岩だらけの場所に存在する宿を作りました。

僕らから見たらオーストラリアとは逆の方向で物事が動いてますが、やっと1つにつながって完成してきました。
SNAPPEROCKの上にはモッチョム岳という940mにもなる巨岩の山があります。
自然界は山から里へ、人間界は里から山へとものを作り、基礎となる部分がどんどんと自然化していきます。
小屋は一周コンクリートの基礎に覆われてますが、家は穴だらけのコンクリートの基礎となっており、宿は岩の上に存在している
僕らも自然と人の暮らしをこの建築しながら歩み寄ってきました。
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室内はシンプルな作りで、落ち着けるように
床材は鹿児島材ですが、それ以外はほぼ屋久島材、室内の戸が種子島材となり、すべて鹿児島県産となります。
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室内でも宿泊できるようにしているのですが、オプションでデッキにテントが張れるようになってます。
屋根もあり、雨が多い屋久島でも1年中アウトドアが楽しめる設計となってます。
現在グランピングが全国的に人気になってますが、この建物自体がグランピング施設としても機能できますが、飽きがこない設計となっており、今後未来多様に変化できるように建築されてます。
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設備もシャワー、トイレ、キッチン、道具はアウトドアメーカのものがメインで、まるで室内にいてもキャンプしているような感覚を楽しめるようになってます。
エアコンも設備されているので、蒸し暑い時や寒い時に有効活用できますが、普段は風が抜けていく場所なので、あまり使わないかもしれません。

南の窓をやめました。
かわりに天井付近の部分をほぼほぼ明かり取りとして、高い位置に北と南に窓を設置しており、熱を外にも逃がせるようになってます。
東側のキッチン前には窓が設置されており、冬場はちょうど朝日が室内からでも見れるように設計されてます。
北方には4m×7mのデッキ、デッキの上には屋根があり夏の暑い日差しでも、雨の時でも外で快適に過ごせます。
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南の窓を削ったことで暗くならないように、北側は大開放できる大きめの窓が設置されています。
室内の照明はいろいろな照明が付いているので、その時の気分でいろいろな雰囲気を楽しめるようになっているのと、デッキにも優しい照明が入っているので、夜つけると気持ちの良い雰囲気になり気に入ってもらえると思います。

2022年12月に宿の申請を開始し、本年度2023年1月末にはオープンする予定です。

是非新しい屋久島の過ごし方を楽しんでもらえたらと思います。
 まだサイトも作り始めたばかりなので、編集しながらですが、すでにアップしてます。
よかったらサイトも見てみてください。

テントの張れる宿
http://snapperock.com/ 

みなさんにとってかけがえのない時間をかけがえのないポイントで♪

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数年間屋久島の色々な場所を探して、ようやく「ここに住みたい」と思った場所を見つけました。
土地の持ち主さんとゆっくり話をさせていただき、売ってくれることになりました。

静かな場所で、目の前にはモッチョム岳が広がります。
さーここをどんな場所に変えていくか!!

人生の楽しみが増えました。
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前回は千葉県の九十九里浜に1度新築を建てた時は、設計以外は全てお任せにしてましたが、
今回は整地から全てに関わろうと思ってます。
My House
さーっとどうするか?
色々悩みますが、気持ちの良い方向へと!

人生2回目の家づくりは自分の手で。。。

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