島内の約9割を森林が占め、その雄大な自然から日本で初めて世界遺産に登録された場所、屋久島。一歩島に足を踏み入れただけで緑と花の香りがする新鮮な空気に驚き、一瞬で癒されてしまう神秘の島です。

そんな誰もが憧れる屋久島ですが、離島ならでは故、飛行機か船でのアクセス方を選択することになります。今回、GREEN MOUNTのTomoから見たお勧めのアクセス方をタイプ別にご紹介します。

1. お金はあるけど時間はない!迷わず飛行機でひとっ飛び 

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1番時間が短縮できて便利なのは、なんといっても飛行機。鹿児島からは1日数便、福岡・大阪からは1日1便の直行便が出ています。鹿児島から屋久島空港まで所要時間約35分、福岡からは約60分、大阪からは約90分とかなり短時間で到着することができます。

早くて便利な飛行機ですが、料金がやや割高。また、定員数が36名~74名ぐらいの小さなプロペラ機で座席数が限られているので、シーズン中はすぐに満席となってしまいます。旅の予定が決まったら早めに予約を取る事をお勧めします。

2. お金も時間もアベレージ。島民に1番人気の高速船「トッピー」 

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料金が飛行機より安く、所要時間も2時間前後と便利で屋久島島民に1番人気なのが高速船「トッピー」。鹿児島港から1日に6~7便運行していて、便によって屋久島北部の宮之浦港に到着したり、南部の安房港に到着したりするので、宿が宮之浦や安房の時は到着してからの移動がとても楽です。(屋久島空港は島の東部にあります)

「トッピー」は2階建ての全席指定席で、飛行機のようにシートベルトをして座ります。船内にはTVもついていて、快適にすごすことができます。座席数が多いので予約は比較的取りやすいのですが、まれに団体客がいっぱいで取れない事もあります。やはり日程が決まったら早めに予約をしておいた方が無難です。

便利で飛行機ほど値段が高くなく魅力的なトッピーですが、港の場所が空港からは少し離れていて移動にバスで1時間ほどかかります。鹿児島中央駅や天文館からは近いので、新幹線等で鹿児島に来るときは乗り継ぎが比較的スムーズなのですが、飛行機で来るときは移動時間に余裕を持って計画をたてるといいでしょう。 

3. 鹿児島で前泊必須。のんびり行くなら大型フェリー「フェリー屋久島2」

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所要時間4時間。鹿児島を朝の8:30に出発し、屋久島宮之浦港に12:30に到着する大型フェリー「フェリー屋久島2」。二等料金大人片道4900円と、かなり割安です。(2016年6月現在)船内には名物の「うどん・そばコーナー」や売店、浴室、キッズルーム、期間限定でウミガメの赤ちゃんがみれる「うみがめルーム」などがあり、船の旅をゆっくり満喫することができます。また、車両も載せる事が出来るので、屋久島に自家用車やバイク、自転車を持ち込みたい方に大人気です。

甲板に出てのんびり潮風にあたりながら海をみていると、トビウオが飛んでいる姿や、運がいい時には海亀やイルカの姿が見れることもあります!鹿児島の桜島や段々近づいてくる屋久島の景色を眺めると、旅の気分はどんどん盛り上がっていくでしょう。

「フェリー屋久島2」で気をつける事は、早朝8:30鹿児島発の、1日1便しか出航していない点。時間的に当日の飛行機や新幹線からの乗り継ぎは間に合わないので、前日は鹿児島で宿泊する必要があります。時間に余裕があって、鹿児島の観光も楽しみたい方にお勧めです。 

4. とことんお金を節約したいなら船内で1泊「フェリーはいびすかす」

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鹿児島港を18:00に出発して、翌朝7:00に屋久島宮之浦港に到着。料金は最安値の¥3500でバックパッカーに人気の「フェリーはいびすかす」。車両搭載もOKで、朝早く到着するので、着いたその日から1日中屋久島を楽しむ事が出来ます。

船内は雑魚寝スタイル。枕と毛布は借りれますが、敷き布団はありません。カップラーメンとジュースの自販機、トイレ以外は何もないので、食べ物や飲み物の持ち込みは必須です。また、「フェリーはいびすかす」が発着する「谷山港」は市街地や他の港から少し離れた所にあり、アクセスがしずらいです。車やバイク、自転車で旅をしている方にお勧めです。 

空路・航路とも天候に大きく左右されます

屋久島の海上の天候は非常に変わりやすく、飛行機も船も天候の影響を受けて欠航になってしまうこともあります。

特に夏から秋にかけての台風シーズンは頻繁に台風に襲われ、最悪の場合、1週間も島にアクセスできないなんてこともあります。「屋久島は呼ばれた人しか行けない」という神秘的な迷信があるのも、このようなアクセスのしずらさに所以するのかもしれません。

島を出入りするときは天気や波浪情報、運行状況を常にチェックして、天候によってアクセス方や日程をフレキシブルに変えていく心構えで屋久島の旅をプランニングしましょう。