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目に見えることが、必ずしも全てではない。。

夏の繁忙期に一通のメールが届いた。Noさんから
「ご無理であれば、おっしゃって頂いて結構です。
もし余裕があれば、どうか私たちの夢を叶えて下さい。」

内容を確認すると全盲の方のサポートをしてほしいと記載されていた。
、、、、
スポーツもかなり万能だと記載されていたが、果たして僕に、彼と彼女の思いを叶えてあげることができるだろうか、、、とふと思った。
カレンダーを見て予定は空いている。
僕にとっては普段とはちょっと違ったアプローチの8月の出来事です。
よかったら、読んで見てください。

今回のツアーについて、少し考えた。。。

考えれば、考えるほど、
彼女との「どうか私たちの夢を」いう言葉が脳裏に焼き付つく。

GREEN MOUNTとという屋号で歩き始めた、僕のやりたかったこと。。
人と森を繋げるお手伝い。。。

いつも僕のできる精一杯の気持ちを込めてツアーを行って来た。
それが個人だろうが団体だろうが、僕という人間に出会わせてくれた感謝を込めて、精一杯の気持ちでサポートさせてもらっている。

山の道はよく知っているからこそ、危険も理解してる。今回はさらに大きな命を預かる仕事になることも。
自分の持っている装備を全て広げて、ファーストエイドもチェック、僕が考えられるすべての想定を行なった。

心で感じたことは、彼女の「どうか私たちの夢を」

二人に会ってみたいと、心から思ったよ。こんなストレートな言葉をかけれる女性にも。

そして思いの強い彼に会ってみたい。そしていろんな話を聞いてみたい。隣で屋久島の自然をどう受け取るのかを一緒に体験したい。
そんな気持ちがぐっと湧いて来て、受けることにしました。

メールを返信したところ、Noさんから新たにメールが届いた。
■お引き受けしてくださり、大変感謝しています。
■安全に怪我なく戻れれば、どんな内容でも構いません。
■どうかよろしくお願い申し上げます。
 やるからには、しっかりと彼に屋久島の森を体験してもらいたい。
そこで、安全面を考慮してガイドのサポーターをさがし、二人で参加することに。

初めて会うMiさんという男性。

会った瞬間になぜだかわからないけど、 言葉にはしなかったけど、
屋久島に来てくれたありがとうって言葉が身体からあふれ出した。

色々話をしていると、
Miさん「そうなんです、フルマラソンを走ったんですよ」
僕「え!ええええええーーーーーーーー」
僕その2「え!ええええええーーーーーーーー」
衝撃を受けながら、入り口に辿り着き、歩き方を考える。
考えた末、僕の肘を持ってもらい、その肘の動きで足場を想像する方式になった。

、、、、
、、、、、
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びっくりしたのが、目の見える僕より動きを捉えるのが早い。
肘の動きで足場をイメージし、段差もつまずくところがあるが、うまくすり抜けていく。

そして何より、驚かされるのが、記憶力と頭の回転が早く、すぐにものにしていってしまう。

「だいたいアキさんの感じ掴めました」
「、、、、、まじっすか、!!!」
「岩が大きい時などは、オーバーリアクションでお願いします。」
確かに大きく動かすと、大きなアクションをしてくれる。

僕もだんだんとMiさんの動きを学習していく。
そんな感じで、歩いていったが、、、途中雨が降って雷雨に!!
雨足が早く、苔むす森までで、断念することにしたが、十分森とチューニングできたんじゃないかな?

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途中水場で水を触ったり、樹木にくっついたり、触ることで見える世界
目で見る世界が全てではないと、心から感じた。

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今回の出会いのおかげて、僕も一つ新しい発見ができたし、
相手がどのぐらいの能力を持っているかによるが、どうやったらサポートできるか?
を考える時間をもらえた。

日々忙しい中本当に大切なことは、忙しさに流されることなく、ひとつひとつの仕事を丁寧にサポートさせてもらうこと。
人と森をつなげて、森の中で本来の自分を感じ、それぞれの人生をそれぞれが輝かしく歩けるサポート。

僕のガイドという存在意味を少しだけ理解させていただいた旅でした。